私の息子は生後3か月の時に小児気管支喘息だと診断されました。
最初は、自分のことを責めました。「私がもっと丈夫に産んであげていれば」「もっと部屋を隅々まで埃ひとつないほど掃除しておけば」「私や夫の家系にアレルギー体質がいなければ・・・」あげればきりがないくらいたくさん後悔をしました(;;)
ですがあるとき「いつまでも後悔してばかりいても仕方ない!」と思うことができるようになり、それからは喘息の発作を以下に出さないように過ごすかということに注意して生活するようにしました。
最初は週1回病院に通っていたほどですが、今ではほとんど病院へ行くこともありません。発作が出たときのみです(^^)
今回は私の体験を踏まえ、赤ちゃんの喘息に対し親ができる対処法をまとめました。
喘息の症状
赤ちゃんの喘息は「小児気管支喘息」と呼ばれます。男の子に特に多く発症し、アレルギーやストレス、空気環境により誘発されます。
両親の家系にアレルギー体質(喘息はもちろん、アレルギー性鼻炎なども含まれます)がいる場合、生まれてくる子どもが喘息になる確率は高くなります。
具体的なメカニズムとしては、アレルギーにより気道が炎症を起こしてしまうことによって、どうしても空気の通り道が狭くなってしまうことでぜんそくの症状が出てしまいます。
具体的な症状は以下の通りです。
喘鳴
呼吸をするたびに「ぜえぜえ」「ひゅうひゅう」などの音がします。毎回の呼吸をするたびにこの音がするので、そばにいれば必ず分かります。
喉に何かが引っ掛かっているような音ですので、最初は痰が絡んでいるのかと勘違いしてしまいがちですが、胸に耳を押し当ててみればダイレクトに喘鳴の音が聞こえてくるので判断しやすいです。
この喘鳴は放っておくと呼吸困難にもつながりかねません。
呼吸困難になっている場合は、「首の中心で鎖骨の間の部分」や「肋骨の間でおなかとの境目の部分」がへこむので、呼吸がおかしいと思った場合はこの部位を確認するようにしてください!
微熱
気道の炎症が熱を帯びていることにより、発熱につながることがあります。
発熱することで意識がぼんやりしてしまうこともありますので、赤ちゃんがやけにおとなしいなと感じるときには、呼吸音の他にも熱があるかどうかを確認するようにしましょう。
早めに確認し、早めに気づくことができれば、できるだけ早く治すことができるので赤ちゃんも楽ですよ(^_^)
機嫌が悪くなる
呼吸が苦しくなっている状態の時は、大人だって平常心を保つことができず、普段通りのようにはいかないものです。赤ちゃんだって同じです。
赤ちゃんはまだ自分で感情をコントロールすることができないので、自分が苦しいということを「不機嫌」という形であらわしているのです。
いわばお父さんやお母さんに向けたSOSでもあるというわけなので、「どこか苦しいのかな?」とその赤ちゃんのSOSを受け取ってあげるようにしましょう。
発作が出やすいときとは?
喘息には「出やすいとき」というものがあります。
気管支喘息は呼吸と切っても切れない関係がありますので、呼吸がしづらいときというのはどうしても発作が出やすくなりがちなのです。
つまり呼吸がしづらい時を見極めることができれば、ある程度「出やすいとき」というのも見極めやすいので、「あ、そろそろ発作が出る時期かな~」と身構えておくこともできます。
慌てずすぐに早めに対処することができれば、発作も経度ですみますし、発作が出やすいときというのを頭の中に入れておくことをオススメします\(゜ロ\)(/ロ゜)/!
季節の変わり目
季節の変わり目は気候が変化します。
夏から秋、秋から冬、と温度が下がっていく時期は特に、気管支も影響を受けやすく、炎症を起こしやすいです。
空気中の水分も減ってくるので乾燥も起こりやすいので、喉にダメージを受けてしまうだけでなく、感染症にもかかりやすくなります。
また、気圧の変化にも要注意です。雨が降る前や台風の時などは気圧がぐっと下がり、のどもその影響を受けてしまいます。
ほこりやダニ
喘息にかかっていない人であっても、ほこりっぽいところは息が苦しくなりますよね。
喘息持ちにとってはほこりが多い空気はとても呼吸がしづらいですし、更にほこりに含まれているダニに反応して炎症が起こりやすくなります。
ダニはアレルゲン物質の一つでもありますし、日ごろからほこりやダニに注意して生活するようにしましょう。
体力が落ちているとき
体力が落ちているときは、体の免疫力や抵抗力が落ちているときでもあります。
普段なら炎症を起こさずにやり過ごすことができるような状況でも、体力が落ちているとそうもいかず、炎症が起きやすくなってしまいます。
赤ちゃんでも夏バテにはなりやすいので、夏の温度が高い期間が続いたときなどには赤ちゃんの体力にも気を配ってあげてくださいね。
また長い外出のあとなど、大人でも疲れるようなときなどは赤ちゃんのことを労わってあげてください。
対策
赤ちゃんの喘息が出てしまうと、本当にあせってしまいますよね。
赤ちゃんは苦しそうにしているし、何をしてあげればいいかが分からなくなり、パニックになることもあるでしょう。
そんなときは以下の対策をしてみてください。どれも効果があるものばかりです!
病院の受診
素人判断だけではどうしても赤ちゃんの喘息を治すことはできません。
病院へ行き、診察をしてもらいましょう。
小児気管支喘息であった場合は、通院することになるパターンが多いです。発作を抑える薬を頓服としてではなく、常用する薬として処方されることもあるでしょう。ですが自己判断で勝手に薬を飲ませるのをやめたりはしないでくださいね。
粉薬やシロップの他に、ホクナリンテープという胸や背中に貼るテープ状の薬を処方されることもあります。
これはちょこちょこ動く赤ちゃんにでも張りやすい薬ですし、発作が出てきたらすぐに貼ることができるので持っておくと安心ですよ。
家庭での吸入
病院でも吸入をしてもらうことができますが、毎回毎回病院へ通うのはとても体力がいりますよね。病院と自宅の距離が遠い人には特に辛いと思います。
そんなときは吸入器を自宅用に購入することをオススメします!吸入器が自宅にあることを医者に告げれば、自宅用の吸入薬を処方してくれるようになります。
10,000円以上はしますし、決して安い買い物ではありませんが、家でいつでも吸入することができるという心強さはやはり大きいです。
ちなみに我が家でも吸入器を購入しました。少し喘鳴が聞こえていたら、あらかじめ処方してもらっていた吸入薬をすぐに赤ちゃんに吸わせてあげることができるのは安心でした。
病院では吸入器を嫌がっていた息子ですが、自宅に吸入器があり頻繁に使うようになってからは、吸入器に慣れてくれたのもうれしかったです(*´▽`*)
部屋を加湿する
喘息にとって乾燥は大敵です。部屋は適度に加湿器をしておくようにしましょう。
加湿器がない部屋がある場合は、その部屋で部屋干しをするだけでもかなり湿度をあげることができますよ。
また喘息が出てきて息苦しそうにしているときは、お風呂場に連れていきましょう。
少しお湯がもったいないですが、シャワーでお湯を出し続けておくと、あったかい状態で高い湿度を保つことができます。一瞬で、喘息の赤ちゃんにとってはかなり呼吸をしやすい空間を作ることができます!
掃除は徹底的に
これは日ごろから忘れずにやっておきたいものですね。
赤ちゃんがいるとなかなか掃除に手が回りにくくなってしまいますが、パートナーに見てもらったり、赤ちゃんが一人遊びをしているときなどにぱぱっとすませるようにしましょう。
カーテンやぬいぐるみなどに、意外とほこりやダニが隠れていますので、これら二つはこまめに洗濯をしたり外でほこりをはたくなどしておくことをオススメします。
また、ペットがいるご家庭であればペットの毛はアレルゲンになりやすいですので、こまめに掃除をするようにしましょう。
また、赤ちゃんが寝ているときは掃除機をかけづらいですよね。
こういうときは「手で掃く」ことをオススメします。
箒だとほこりが舞いやすいですが、四つん這いになって手でほこりを掃くようにするだけで、ほこりを舞わせずに掃除することができますよ(●^o^●)
赤ちゃんが喘息になると、私のように自分を責めてしまう親御さんはきっと多いと思います。
ですが、過去の自分を責めるのではなく、これからどうしていくかを考えるようにしましょう!
過去はもう変えられませんが、これからの赤ちゃんの健康体を作り上げていくことは可能です!
私も今、息子がほとんど喘息発作を出さずに毎日にこにこ走り回っているのを見るとほっとします。そして私がしてきた努力は無駄じゃなかったなと思うのです(^_^)/
でも完全に発作が出なくなってしまったわけではないので、これからも喘息対策はもちろん頑張るつもりです。ぜひ皆さん、一緒にがんばりましょう!
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